2011年3月25日金曜日

今日の一日

3月23日、待望の下着が届く。自民党災害対策本部の参議院議員丸川珠代先生から連絡が入る。午前10時出発したとの事。
待ちに待った下着だ。どこに行っても着のみ着のままで逃げてきたから、今一番欲しいのは下着と言う方が多い。いろいろな所にその情報を流したら、自民党の災害対策本部から何とかしてみるとの返事。
昨日、丸川先生から下着を送りますとの事。よくあっと言う間に集まったなと思ったら、安倍晋三先生がワコールの塚本社長にお願いしたら心よく応じてくれて、すぐに供出してくれたとの事。ここでも感謝である。皆様の善意と心のリレーがつながって下着が到着した。また運んでくれた運転手の方が素晴らしかった。
そう言えば今回物資を運んでくれたどの運転手の方の働きも素晴らしかった。「私は待っていたんです。うちの会社は何もしないのかと思っていた。ようやくお手伝いが出来る。」そう言って頑張って下さった。
-----新地から下着を配ってまわった。ここで少しウラ話をさせていただく。-----
(ここは非公式なので忘れて欲しい)

各災害対策本部⇒数が揃うまで出せない(平等性のため)
数が揃わない時は、集まるまでストックしておく。
配れない。
すぐに使ってもらうには?
新地町の災害対策事務所に行って話しをさせていただいた。最初は皆黙っていた。
ダ メ = 勝手に配らせて下さいのお願い

ここでさすがだと思ったのは齋藤賢一町議会議長だ。
「よし。わかった。亀岡に任そう。」と言って下さった。私は嬉しかった。涙が出る程。
この決断はなかなか出来ないし、誰も言えない。その事を一番わかっているのは私だ。
その壁をぶち破ってくれた。うれしかった。
すぐ新地町の避難所に持って行った。本当にみんな喜んでくれた。



相馬「はまなす館」へ
入っていくなりみんなから「昨日は美味しかったよ。ご馳走様」と声をかけられた。亀岡事務所スタッフ全員で作ったカレーで「心があったまったよ」と言われた時は思わず涙ぐんでしまった。「毎日ありがとう」と言われ、またまた手伝ってくれたみんなに感謝した。
私の力ではない。多くの仲間の力の結集が、少しでも被災された方々の心をやわらげていると思うと本当に嬉しかった。

「相馬アリーナ」へ
ボランティアの方がすぐ表に出てきてくれた。みんなであっと言う間に物資を下ろす事が出来た。「下着です。」と言うとみんな喜んで下さった。

「中村一小」へ
入っていくと結構、物資が集まっていた。新築なので住みやすそうな感じだった。物資の中身を「何がいくつ。何々がいくつ。」と下ろし始めると女性達から「これが欲しかったのよー。助かったわぁ」と言う大きな声が聞こえてきた。
ここで私がびっくりしたのは、校長先生が私を案内して下さったことだ。
校長先生は、病気の人の為にと色々配慮されたり、きめ細かくしっかり対応されており。
責任者として素晴らしく。また施設をうまく活かしていた。

さいごに今日届いた1tの味噌を相馬市役所へ届けた。報告のため市役所に入っていくと相馬藩主の相馬兄弟が激励に来ていた。北海道と九州から駆け参じたとのこと。
これからの相馬復興の為に、ともに力を尽くそうとガッチリ握手をする。
P . S
ようやく夜遅く帰って来たら、素晴らしいことがたくさん待っていた。
まず、私達の活動を聞きつけて福島テレビの中村啓治さんが激励に来て下さった。
震災後初めて事務所全員で外食をする。ずっと、わずかな食料のあまったものを分けて食べていたのでうれしかった。しっかり頑張って下さいと激励していただく。

ヨークベニマル
次に嬉しかったのはヨークベニマルの皆様が、避難所に下着や靴下・靴を持ってきて下さった。それどころか1人1人に「何が足りませんか?」と声をかけ注文をとって、必ず明日届けますと言って下さったとの事。私もびっくりした。
その責任者であるゾーンエリアマネージャーの佐藤賢一さんがベニマル野球部の主力選手だったことを聞き、さらに親しみを持つことができた。
明日(24日)に、南相馬の避難所及び消防団・職員500名分のカレーを作りに行くと言ったら食材を全部用意して下さるとの事。改めて感謝感謝の1日であった。

後輩が
事務所に戻ったら私の野球の後輩の岩根正也君が避難所の皆様に牛乳を届けてくれていた。みんなみんな本当にありがとう。

心痛んだこと
中村一小で久しぶりに原釜の人にお会いした。私が大変お世話になっている人だ。会った途端、「兄ちゃんが、姉が、いなくなっちゃった」2人とも私が大変お世話になった人だ。「亀岡さん助けて」本当に悲しそうな目で見つめられ手を握られた。帰り際には「家の無い者が頭を抱えている」何かと思ったら家を新築したばかりなのに家はなくなり借金だけ残って、若い人が下を向きっぱなしだという。これからどうやって無くなった家の借金を返済したらいいのだろうと落ち込んでいるという。なんでも相談にのるから今はまず健康第一で頑張ってと元気づけたが、多分気休めにもならないだろう。でも何とか、何とか、協力しようと心にかたく誓う。

24日の予定
各残りの行ける避難所にマスクと下着を届けるとともに南相馬市で頑張っている避難所の皆さんと、この厳しい中で市民の為に頑張ってくれている市の職員と全然見つからない行方不明者の捜索を続けてくれている消防団の皆さん全員の300名のカレーを作りに南相馬市の鹿島に入ります。

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